Aug. 10 / 2021


カエルが大好きな入江聖奈、勝ってインタビューコメント「今日だけはトノサマガエルになれた!!!」
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川井梨紗子が連覇「こんな幸せな日があっていいのかと思うくらい」 夏季同一五輪で姉妹金は日本初 


◆東京五輪 レスリング女子57キロ級 決勝(5日、千葉・幕張メッセ)

 女子57キロ級・川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が金メダルを獲得した。決勝でイリーナ・クラチキナ(ベラルーシ)を下し、五輪2連覇を飾った。今大会は妹・友香子が62キロ級で初の金メダルを獲得。夏季五輪での同一大会での姉妹金メダリストは、日本史上初の快挙となった。川井梨は「本当に最後の1秒まで絶対相手から目をそらさないと決めて。友香子に昨日、あんな試合を見せられたらやるしかないと思っていたので良かったです。」と振り返った。

 姉が勝利すると妹・友香子は涙を流し、そしてスタンドから両手を振って喜びあった。

 前回の16年リオデジャネイロ大会は階級を上げ、63キロ級で金メダルを獲得したが、今大会は主戦場に復帰。58キロ級で五輪4連覇中だった伊調馨との壮絶な代表争いでは、19年6月の全日本選抜、7月のプレーオフで連勝し、世界選手権57キロ級代表に選出。同大会を制し、東京五輪代表を勝ち取った。

 川井梨は「プレッシャーもなかったといえばうそになるし、リオの時に比べると重みってすごい1試合1試合重く感じていて。ただ、そのプレッシャーはプレッシャーが応援になるって私は信じているんで、私はそれを抱えるだけの選手にならなきゃと思ったのでなんとか戦えました」と5年間を振り返った。

 連覇を狙う東京五輪は、初戦でファトゥマタヤリエ・カマラ(ギニア)を8―2で快勝発進した。2回戦はホンゴルズル・ボルドサイハン(モンゴル)に7―0で順調に勝利。準決勝は、リオ五輪53キロ級金・マルーリスとの五輪王者対決を2―1で制し、決勝に駒を進めた。

 前日(4日)の友香子の62キロ級の決勝戦は、スタンドで見届け、悲願の瞬間には涙。妹の雄姿に自身も力をもらった。「東京五輪で姉妹金」は、代表に決まったときからの目標。重圧かかる大舞台で、世界最強の姉妹が輝いた。「こんないい日があっていいのか。このために長い間、いろんな思いを抱えて、それでもがんばってきて…。本当にいい日です。今日は」妹の目標であり続けた姉は、感極まったように、喜びを噛みしめていた。

 ◆川井梨紗子(かわい・りさこ)1994年11月21日、石川・津幡町生まれ。26歳。89年世界選手権53キロ級7位の母・初江さんがコーチを務めるクラブでレスリングを始める。13年に至学館大へ進学し、4年時の16年リオ五輪で63キロ級金メダル。17年に卒業し、ジャパンビバレッジへ。今年6月の全日本選抜、7月のプレーオフで伊調馨に連勝し、世界選手権57キロ級代表に。同大会を制して東京五輪代表に選ばれた。妹の友香子(至学館大)は62キロ級の東京五輪代表。父の孝人さんもグレコローマンの元学生王者。160センチ。

                                                          姉・川井梨紗子の金メダルに涙を流す妹・友香子(カメラ・相川 和寛

女子マラソン、1時間前倒しで開始へ 記録的な暑さで異例の前日変更

陸上

東京オリンピック(五輪)の大会組織委員会は6日、7日に札幌市大通公園発着で行われる女子マラソンの開始時間を1時間早めて、午前6時開始に変更すると発表した。札幌市は記録的な暑さが続いており、気温上昇によるアスリートの健康に配慮したという。レース前日の異例の変更に、日本代表のマラソン担当者は、「マラソンは、すべてスタート時間に合わせて調整をしてきているので影響は大きい」と困惑気味に話した。

 組織委によると、世界陸上競技連盟のメディカルチームのアドバイスを踏まえ、世界陸連、国際オリンピック委員会(IOC)、組織委で協議のうえ決定したとしている。

 東京五輪のマラソン・競歩会場を巡っては、当初東京都内で実施される予定だったが、東京の暑さを懸念したIOC主導で、2年前に札幌に変更されていた。

 北海道は7月から記録的な暑さに見舞われ、札幌市内でも21年ぶりの猛暑日を観測するなどしていた。7日も札幌の最高気温が33~34度と予想されている。





侍J 東京に極まれり
侍J 東京に極まれり



                                                                                                                                                        Back to Page of Contents